第1回音楽本大賞・個人賞・受賞のご報告
この度、『ローシー・オペラと浅草オペラ――大正期翻訳オペラの興行・上演・演劇性』(森話社、2022)が第1回音楽本大賞・個人賞(輪島裕介選)を受賞いたしました。
音楽本大賞は、音楽評論家と読者が中心となりクラウドファンディングで設立された賞で、公式HPには次のように設立理由が記されています。
音楽の聴き方や作り方を変えてくれるようなすぐれた音楽本の存在を、もっと多くの読者に、もっとたくさんの人に届けたい。そして書店の音楽本コーナーを盛り上げたい、そのために「音楽本大賞」をスタートします。
こうした音楽好き本好きが主宰する賞の第1回受賞者のひとりに名を連ねることができたのは実に光栄なことです。
拙著を選んでくださった輪島先生および関係者の皆様、ありがとうございます。
選評の文章が格好良くて、特に「演じられる音楽」はこのまま本の帯に使用したいフレーズです。
「国家の威信を背負った19世紀的な高級文化としてのオペラを求めた日本人と、20世紀の大衆消費社会に即したプロの芸人・ローシー。ボタンの掛け違いから始まった曖昧な日本の歌劇。「演じられる音楽」についての、演劇学からの鋭い挑戦。」